地かつら老田

「地かつら」の素晴らしさを現代に伝えると共に「かつら岡米」の技術を守り続ける

会社概要

ご挨拶

このたび、ホームページを開設するにあたり一言申し上げます。

昭和5年より『銀座の岡米さん』と呼ばれ親しまれておりました名店「かつら岡米」が、平成24年9月1日付で、閉店いたしました。
つきましては、岡田豊昭前社長より岡米かつらの修理、メンテナンスを引き継ぐようにとのお話しをいただき、土台の型からアミ張替の型紙までお預かりする事となりました。
これからも、ご愛用戴きました岡米かつらの補修を続けさせていただきます。どのようなこともお気軽にお申し付けください。

私事ではございますが、 内弟子として先代の名人:岡田米蔵(1898-1995)社長より学ばせていただいた「地かつら」の素晴らしさを現代の花嫁さんにお伝えすること。
「かつら岡米」の培った技術をすばらしい作品の補修をできる限り行っていく事で、お世話になった親方にすこしでも報いることができればと、ホームページを立ち上げた次第です。

「やってみなきゃわかんねえだろう。」が口癖で「地かつら」をこよなく愛し、かつらを着けることでより粋に華やかになる芸者衆や、かつらを着けることで若く美しく小顔に変身される花嫁さんの姿をうれしそうに眺めていた親方が、「日本の花嫁姿が『八方正面(はっぽうしょうめん)』といってどの角度から眺めても美しく世界一の花嫁さんであること。」

「いろいろな経験をしてすばらしい技量を身につけた芸者衆に10年若返っていただくことが、『地かつら』屋の仕事だよ。」

と、教えていただいたことなども、このページを通じてお伝したいと思います。

店主 老田直仁 拝

topoita

鬘師プルフィール

日本髪かつら 『地かつら老田』
代表者 鬘師 老田直仁(おいた なおひと)

昭和53(1978)年
弟子入り
大阪府立夕陽丘高校卒業を待ち、父(老田宏司)の口利きで日本髪かつら製作の最高峰である、東京銀座『かつら岡米』に入社。
先代岡田米蔵氏の自宅での住み込み修行に入る。
この間、日本髪かつら製作技術を教え込まれ、家業手伝いの甘さを思い知る。
初心に返り日本髪かつら作りの新しい技術、情熱、研究心、合理化等仕事に対する厳しい精神を目の当たりにしながら学ぶ。
平成元年(1988)年
独立
父は兄弟達と別れ、新たに日本髪『かつら菊』として独立。個人商店を営業して私の帰郷を待っていたが、昔堅気の職人で営業など接客が苦手で、従来どおりの関西風日本髪かつらを改良して他メーカーの黒子役に甘んじ、私の技術の成長を待っていた。
昭和62年他界した父の名を残し、『有限会社かつら菊』を設立。
平成9(1997)年
社名変更
大阪で長年日本髪かつら製作の老舗である。『オイタかつら店』を経営していた伯父も跡を継ぐものがいなくなり閉店することになり、関西の日本髪作りの老舗が消えてはいけないと親族と相談の結果、日本髪かつら『地かつら老田』として出発する了承を得る。
平成25(2013)年
ホームページ開設
平成24年9月1日付で閉店された恩師「岡田豊昭」前社長より、過去に販売した『かつら岡米』製作のかつらの修理等を引き受ける様にとのお話を頂き、先代「岡田米蔵」社長の精神を守るべきと感じ、台金の型及び刳り型等の雛形を預り『かつら岡米』日本髪かつらのメンテナンスを行うためにホームページを
開設した。
平成28(2016)年
ホームページリニューアル
「かつら岡米」の修理に直接携わることで、多くの方々に出会わせて頂き、親方「岡田米蔵」氏の偉業を多くの皆様にお伝えしたく岡田社長の自伝の掲載と共に新たな時代のニーズに答えられる日本髪かつらの製作を致したくホームページをリニューアルする。

会社概要

住所 〒577-0818
東大阪市小若江1-17-35
TEL&FAX 06-6724-9264 (電話・FAX)
090-2386-1468 (携帯電話)
業務内容 日本髪かつら別注製作・修理・再生・改造
花嫁かつらの製造・販売・貸しかつら